2019-07-13
禅とはサンスクリット語の「ジャーナ」を漢字に音訳した言葉である。ジャーナとは瞑想のことでありインドでは古くから宗教的修行の形として広く行われてきた。また、「禅」という字は示す編が付くように支那(中国)でも宗教的な意味を持...
2019-07-03
あらゆる組織(システム、体系)は、その他へ排他性を有している。国家、政党、企業といった社会的な組織にしろ、思想、イデオロギーなどの観念の体系にしろ、生物の体のような自然界のシステム体系にしても宿命的に備えている。宗教組織...
2019-06-15
釈迦の死後100年頃、仏教教団において第二結集(仏教の経・論・律をまとめる編集会議)の後に大衆部(大乗)と上座部(小乗)の2つに分裂した。この二つは、大乗は衆生を救うこと(利他)を、小乗は自ら覚りを得ること(自利)という...
2019-05-03
釈迦の「覚り」や「真理」に迫ろうとしたとき、必ず突き当たる壁がある。それは日本にある伝統的な仏教を名乗る各宗派の教えの矛盾だ。 世界を代表するユダヤ教、キリスト教、イスラム教は一神教であり、これらの宗教が崇める神は同一...
2019-04-17
仏教では覚りに至る方法として「中道」が説かれる。 「村の長よ、出家したものは、二つの極端に親しみに近づいてはならない。その一つは、欲望の楽しみに耽(ふけ)ることであって、下劣、卑賤(ひせん)であって凡夫のするところであ...
2019-03-30
インドの伝統的なウパニシャッド哲学では、「梵我一如」(ぼんがいちにょ)の秘儀が説かれている。 梵(ブラフマン)とは大我(たいが)とも訳され、宇宙全体の究極的原理といったところである。我(アートマン)は文字通り我であり、...
2019-02-06
釈迦本人が何を覚り、どのように教えたかは謎が多い。釈迦の死後、仏教は様々な人物によって多くの教えが氾濫し、釈迦の教えとは何か疑問に思うことがよくある。 疑念の最たるものは、釈迦は何かに「祈ったか」という点だ。これはどう...
2019-01-25
写真家の野町和嘉さんの【地球巡礼】という写真集には、世界を代表する宗教(キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンズー教)の信仰に生涯をかける人々の姿がそこにある。 現代の私たち日本人には想像できないほどに、その信仰は過酷で一...
行動を起こすことは、それ自体がすでに覚りの一つかもしれません。