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伝灯記

瞑想6禅マインド ビギナーズ・マインド1

実践ー覚りの道瞑想

2025-05-09  約758文字

再び座り(瞑想)を始めた私は禅について一から学び直そうとした。そのときの最初のテキストが“禅マインド ビギナーズ・マインド”~鈴木俊隆盛~松永太郎訳である。まさにビギナー(初心者)としては打ってつけの教材だった。訳者があるのは原文が英文で書かれ出版されたためである。

鈴木俊隆師は曹洞宗の禅師。1959年55歳で渡米し1962年にサンフランシスコ禅センターを設立。1967年カリフォルニア州タサハラにアジア以外では最初の禅院である禅心寺を開く。1971年に68歳で禅センターにて逝去。渡米12年の間にアメリカにおける禅の基礎を築いた。欧米では20世紀を代表する精神的指導者の一人とされる。

この本の編集は、鈴木老子の身近な弟子であり、ロスアルトスの禅グループを組織したマリアン・ダービイが企画し、老子の法話を元にこの本の草稿が作られ、同時にやはり身近な弟子で禅センターの『ウインド・ベル』という出版物の編集だったトルーディ・ディクソンが、出版のため草稿を編集し、整理した。つまり、この本は老師の弟子であるアメリカ人の人々が中心になって作られたというものだ。

さて、禅マインド(禅心)とはとはなにか。それは“初心”のを指す。以下、本文より抜粋。「いったい私とは誰か、という探求の無垢な心が禅の修行全体に求められる。初心者の心とは、空であり、専門家のもっている「くせ」がなく、すべての可能性に対して、それを受け入れ、疑い、開かれている、準備のある心です。それはものごとをありのままに見ることのできる心であり、一歩一歩、あるいは一瞬の閃きのうちに、ものごとのすべての本来の姿を悟ることのできる心です。」

初心とは道元禅師がよくつかわれたもので、修行の目的は“初めての心”をそのまま保つことでもある。



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