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伝灯記

精神の幼稚化1

徒然に人類

2025-05-06  約627文字

本来、ここ東洋においては時期がくれば、放っておいても各々自然と悟りの道へと向かうものだった。ところが西欧化が進んだ今日においてはその様子も変わり、死ぬまで自身の使命も知らず、金を稼ぎ、飲み食いし、物欲を満たすことが生きることであると信じ込んでいる輩が多数を占める世の中になった。

東洋人の精神文化に脈々と流れてきた老荘思想、儒教、仏教の教えというものは、もう風前の灯火である。この現象は東洋では欧米化がいち早く進んだ日本が特に酷い。追いかけるように韓国でも、さらに中国も同じ道を歩む。この傾向を社会でみれば官僚、政治家、経営者を先頭にメディア、会社員、個人事業主や職人、そして子ども達へ進んでいった。

ざっくり言えば、東洋的思想哲学では人間自身の精神の成熟が年齢を重ねるごとに高めていくことを一つの生きる目的としてきた。つまり、欲望を捨てることが成熟だとされてきた。しかし、アメリカ的な思想哲学では欲望を満たすことは賞賛される。自身の欲望(夢、成功)を手に入れ社会的、経済的な利益の最大化が人生の目的なのだという。

さて、この100年ほど世界の中心的な思想哲学の地位を占めてきたこのアメリカ的思想哲学は世界を破壊し続けてきた。世界中にモノが溢れ、不要なモノまで作られ捨てられる。膨大なお金が積み上げられて行き場を失っている。一方で地球上の資源は枯渇し始め争奪戦が激しさを増す。環境破壊は世界中で進み地球温暖化は異常気象をもたらしている。



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