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自然から乖離する吾々は、はたして生き延びることができるのか

2018-09-07

現在の日本の政治家安倍(祖父岸信介)、麻生(祖父吉田茂)をはじめ多くが地方出身者を祖父に持つ東京生まれ、東京育ちである。
最近日本で頻発する自然災害の映像をみて驚くことは、TV、ラジオ、携帯電話の情報を信じろと繰り返し喧伝されることである。
災害は目の前に起きている。TV映像もラジオも、携帯情報のほとんども遠いところから誰かが眺めた映像であり、災害の極々一部を捉えたものに過ぎない。
それは視聴者へ送られるドラマ、バラエティ、歌謡と同質のレベルのものだ。目の前で起きている災害は目の前の危機である。自然に対する認識が根本的、致命的におかしい。

文化や文明とよばれるものはがある。もしこれがなければ人間と動物は変わらない。文化を否定することは、人間が人間でなくなることではないかという意見もある。
しかし、人間は動物ではないとともに、神ではない。その不完全な人間が作り出した文明も完全でありうるはずもない。その自覚を失った文明の暴走は、やがて人類に破滅をみちびくことがあるではないだろうか。

文明に対する自己反省は、自然に帰れという主張である。この表現の意味するところは文字通り文明を白紙の状態へ戻せということである。すなわち、文明の原点に立ち帰ることにほかならない。このような主張は近代改めて問い直されているわけではない。2500年前の中国の老子、荘子を始めとする道家の思想家たちにすでにあった。

最近の世界中で見られる異常気象、日本においては台風、集中豪雨、ゲリラ豪雨、竜巻などよる自然災害が頻発し、吾々の暮らしを脅かしている。原因を科学的に証明することは難しいらしいが、私たちの直観は地球温暖化によるものであると感じている。その地球温暖化を引き起こしているのは近代文明と呼ばれる我々の便利な生活そのものである。
森林伐採をはじめ、世界的な資源開発、都市を中心とするコンクリート化、化石燃料のエネルギー消費、車を代表とするCO2の排出・・・

私たちの青い、美しい地球は怒っているのか、悲鳴をあげているのか、嗚咽しているのか、いずれにしても地球そのものの生命を維持することは限界であることをメッセージとして人間に送ってきていると解釈したほうが賢明であろう。
人間は過つ生き物である。その事は神という存在を作り出し戒めてきた歴史の知恵をみればわかる。先人は人間が時として愚かであることを知っていたのだ。
だから、過つことが問題なのではない。問題は気づいても気づかぬふりをして破滅に向かうことだ。

アメリカ、中国、日本と言えば経済大国ビック3である。
いま、これらの国の政府が掲げているのは、“さらなる経済の成長”である。そして、その方針に国策企業は従い国の繁栄を背負うのは我々の責務だと宣う。
これらの国家の指導者も企業のリーダーの感性は、どことなく古臭く、胡散臭いことは、ただ純粋に、自らの利害を捨て眺めれば明らかに誰でも理解できること事実である。
経済、国力、すなわち金回りの覇権を争い。地球環境、自然に対する畏敬など無視して突き進む。

すでに、2500年前の中国の道家の人々は儒家のような思想や人々を痛烈に批判している。
道徳を叫ぶ儒家の人々の思想のほうが、国、企業、家を統治する側にとって使い勝手が良いものだった。
教育とは、いつの時代も国家、社会の都合によって選択、採用された情報の一つに過ぎないが、教育されるほうは一方的に洗脳されてしまう。この事実もさきの太平洋戦争へ向かう日本が国民とその子どもへ行った教育をみても明らかだ。
この大戦争に利用された兵士、巻き込まれた民間人の犠牲者は日本人300万人、海外の国々では2000万人とも2500万人とも言われている。

道家の思想家の人々は、自然から学べという。人間が人間のために作り出した知識、学問が本質的、普遍的な意味でどれほど役に立つのか甚だ疑問である。
そのことは、吾々が学校で学んだその学習というものがほとんど社会で役立たないことからみても誰でも実感できよう。
吾々が本当に知りたいことは、自然の中やその一部である自身の中にしかない。
その意味において、「直観は過だたない。判断が過つのだ」という指摘は正にそのことを我々に告げている。



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